整理収納×軽度発達障害の片づけをお伝えしました
先日、青森県作業療法士会 特別支援教育関連参画推進委員会の研修会で「環境整備に関する基礎知識を学ぶ~軽度発達障害の特性を考える~」というテーマでお話をさせていただきました。
(参加していただいた皆さんから顔出しOKの許可をいただきました。ありがとうございます。)
青森県作業療法士会 特別支援教育関連参画推進委員会は、子ども達の保育園や幼稚園、学校生活を過ごすための支援を目指しています。
子ども達と、支援する教員・保育士・指導員・家族の困り事や悩み事に、作業療法士として医学や科学などの専門的な視点から困りごとや悩みごとについて一緒に解決策を考えていくという目的のもと、現在は学童保育との連携などの活動も始めているそうです。
そのスキルアップの研修会で、整理収納と軽度発達障害の片づけの話をさせていただきました。
前半は整理収納の基本とコツ、その実践編として自分のバッグの整理をしていただき、後半は、発達障害児・者に対する整理収納支援の必要性と効果、軽度発達障害の整理収納のコツをお伝えしました。
【参加していただいた方の感想】
■自分や家族の動線を観察し、介入や準備をして楽しく生活していきたいです。視覚や聴覚を使ってグループ分けするという視点はとても心に残りました。仕事でも活かせそうです。
■どうしても自分で整理しても、家族等に出来ない人がいると怒ってしまう自分がいました。和やかにやりやすいやり方を聞いてみようと思います。
■発達障害の子ども達の特徴(片づけの時)は、勉強になりました。また自分自身も片づけのやり方を教わった記憶もなかったので、今後、子どもができたら教えながら一緒に安心できる家にしたいなと感じました。
■子どもと一緒に片づけることで、良好な親子関係を作る時間が持てることに気づきました。分かっていたことでも実体験を交えて講演していただけたことで、自分に何が足りなかったのか再確認できました。
■発達障害のパターンごとに各々の児の特徴と支援するHouToを明示してくれたのが分かりやすかったです。
他にもたくさんの嬉しい感想をいただきありがとうございます。今以上に喜んでもらえる内容をお話しできるように参考にさせていただきます。
昨年、子どもが一時期手足が動かなくなった時に、作業療法士の方にお世話になりました。
子どもの身体のことはもちろんですが、家でもできるリハビリを教えてもらえたり、素人では良くなっているのかどうか分からず不安になっている時も「ここの可動域が、前に来た時よりもこのくらい広くなっていますよ。」というような具体的な回復ぶりを教えてもらえ、親である私もとても救われました。
作業療法士の知識と技術と経験は、いろいろな人の身体とメンタルを救ってくれていると思います。それに整理収納のエッセンスが加わると、関わる人たちが今まで以上に幸せになれるんじゃないかと感じています。
この日お伝えしたことが、参加していただいた皆さんの暮らしや仕事に役立てていただけたら嬉しいです。