発達障害お片づけモニターさま・アフターフォロー(高校生の子ども部屋)

今回は発達障害のお片づけモニターに申し込んでいただいた高校生Aくんのアフターフォローの様子です。

 

Aくん:高校生 / 注意欠如多動性障害(ADHD)・自閉スペクトラム障害(ASD)・学習障害(LD)

片づけた場所:子ども部屋

 

前回のお片づけ作業「発達障害お片づけモニターさまBeforeAfterAfter(高校生の子ども部屋)」から1ヶ月半経過した部屋はどうなっているのか…維持できているのか、リバウンドしているのか…ドキドキしながらドアを開けると…

 

スッキリ! 維持できている~!

 

ベッド周りも…

 

机周りも…

 

クローゼットも。

片づけ時に相談して置くことにした姿見(鏡)も購入(使用しない時はカバーをかけています)。以前は、コーディネイトをするために服をもって1階の鏡のある場所に降りてチェックしていたため、コーディネー後着なかった服はそのまま放置して1階に服が散らかる原因になっていましたが、このスペースで服をコーディネートしてチェックまで完了できるようになりました。

 

Aくんにこの1ヶ月半の部屋での暮らしぶりや感想を聞くと

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ちゃんと片づけられていることに自分でビックリ。

いつもは頑張って片づけても1週間くらいで元の散らかった状態に戻るけれど今回は大丈夫だった。

たまには散らかるけれど片づけようと思えばすぐキレイに戻せる。

一緒に片づけてスッキリした部屋が気に入ったから維持したいと思うようになった。床置きもしなくなった。

片づける前にヒアリングで言っていた「部屋が明るくなって、朝1階でコーヒーを入れて部屋に持ってきて、猫舌だから(笑)コーヒーをさましながら飲んでペットとゆっくり過ごしたい」という理想が現実になってが気持ちいい。部屋にいる時が一番いい。

片づける前はベッドが手前にあったので部屋の奥スペース(写真左上)は物置みたいになっていたけれどベッドの位置が変わったから部屋全体を使えている。

部屋でのストレスがなくなった。

—————————————————————–      との感想をいただきました。

 

「ちゃんと片づけられていることに自分でビックリ。いつもは頑張って片づけても1週間くらいで元の散らかった状態に戻るけれど今回は大丈夫だった。(感想より)」→『片づけのコツ+片づけられない問題点+その人の特性や片づけ癖』から分かりやすく実行しやすい仕組みを作るので、維持しやすい環境が出来上がります。

「たまには散らかるけれど片づけようと思えばすぐキレイに戻せる。(感想より)」→生活をしていてばモノも散らかるのは当たり前(整理収納アドバイザーの私も散らかります笑)。”常にキレイ”がゴールではなく、出しやすく戻しやすい、そして片づけようと思えばすぐ片づけられる部屋を目指しました。

 

さらによく見ると、片づけた状態をそのまま維持しているのではなく、自分で使いやすいようにカスタマイズしています。

「最近はあまり使わない」とクローゼット上に置いた趣味その1のモノが入ったカゴも、やっぱりまだたまに使うから、と下におろしてすぐ使えるようにしていたり、逆に、思ったより使わないモノはクローゼットの上に配置したりしていました。

 

 

 

あとは机の上いっぱいに広がったいた趣味その2のモノに使うパーツを分類したボックスも、さらに使うモノだけを残して減らしていたり・・・・・今自分が何を使っているか・優先順位を決めて選びとることができている様子が見え、とても嬉しく感じました。

 

 

部屋で脱いだ服は、カゴに入れて風呂に入る時に持って行って洗濯機に入れる。

ローテーブルは趣味のモノを作る時に使っているが友達が来たときにも使いたいから、ローテーブルの下に趣味のモノを入れる箱を準備して、終わったらテーブルの上のパーツをこの箱に入れて、ゴミはこっちに入れて(ゼスチャーで教えてくれました)ローテーブルの上はスッキリさせておく。

こんなふうに自分なりに片づくルーティンも決めていました。自分で手順を決めたことで習慣化しやすくなっているようです。

だから「ここ不便だなと思う所ない?」「これ、どこに置けばいいか悩んだモノない?」「探し物なかった?」と聞いても大丈夫とのこと…そうだよね、ちゃんと自己解決できているから。

アフターフォローに来たのに何もやることがない…嬉しいやら焦るやら(笑)なので今回は、もう一段進んだ状態、見た目も自分好みにするアイデアも少しお話しました。

次回のアフターフォロー時はどうなっているか楽しみです。

 

片づけられないのは、発達障害の特性だから…とあきらめていませんか。

環境を整える・そして仕組みを作ることで、今までできない・難しいと思っていた片づけができるようになったり支度がスムーズにできるようになります。

その子に合わせて住環境を整えることで、「お母さん、あれどこ?」とお母さんをあてにしなくて目的のモノを手にすることができる、自分で自分のことができる。これは自立につながる一つの支援の方法だと考えています。

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