片づけはきちんとするためのツールではなく・・・
定期的に「整理収納のきほん講座」を開催していますが、参加していただいた方々によっていろいろなカラーが出ます。
それによって気づくこともたくさんあるんですが…だいぶ前の講座の話です。
受講後にいただいた感想を見ると
・「きちんと片づけなければいけない」という思いから、「自分の特性に合わせた片づけの仕方でいいのだ」に変化した。
・モノを片づけるのは苦手であったが、苦手なことは直すのではなく、そのままの自分でもできる片づけが大事だと実感した。
・整理するのに「きっちりとしなければ」と思っていたが、できる範囲内で少しづつ本人が使い勝手よいこと、あまり頑張り過ぎずやることが大事だと分かった。
と、似たような感想をいただいた回がありました。
参加された方を通して見えてくることは…
片づけが上手くできないのは自分のせい。だから片づけを教える講座ってきっと「今のままではダメですよ。」「もっときちんとしなければいけないですよ。」「ちゃんとするにはこんなやり方をすればいいですよ。」という事を教えてくれる講座、そんな内容だろうと想像して参加する方が多いということです。
「お片づけのきほん」講座でお伝えするのはもちろん理論もお伝えしますが、あなたがもっとちゃんとしてもっと頑張ってこうしたら片づくしキレイな空間を維持できますよ、ではありません。
もっと○○しないといけません、ではないんです。
あなたはあなたのままでいい。
ただ片づかない状態にストレスを感じ改善したいのであれば、まずは正しい整理の仕方を知って、それから事例や写真を見てもらいながら自分に合った収納方法やモノの置き方だったり、ちょっとしたコツをさらに知っていく。
例えば、洗濯物はたたんでタンスにしまうのが一般的だけど、たたむのが嫌い、または時間がなくてできない、という人にはそこは頑張ってたたもうよ、ではなくたたまなくても片づく収納だったり面倒ではなくなる仕組みをお伝えします。
こんなふうに頑張らなくても片づく方法を知って、何からやればいいか具体的に決めていくとちょっとづつでいいから「実践してみよう」「早く家に帰って片づけたい」と思いたくなるはず。
住む家が自分に合った片づく仕組みに仕上がったら…そう思えば、やらなければならないけど面倒とか時間がないからと先延ばしにしていた片づけがワクワクしたりやりたいことに変化していきます。
片づけはきちんとするためのツールでも、よいお母さんに矯正するためのツールでもありません。
家を片づけることで家事がラクになる、家族が自分で自分のことができるようになる、片づけようと思えばすぐ片づく、探し物が減る、、、結果として時間と気持ちの余裕が手に入ります。
その時間を何に使いますか?
家族との時間?ひとりの時間?友達とお茶を飲んだり趣味や学びを始めてもいい。家事のことを気にせず子どもともっと一緒の時間を楽しんでもいい。
きっと自然とごきげんになります。
そんなお母さんの雰囲気は当然家族にも伝わるし、なにより家族に本当の笑顔を向けることができます。
なりたい自分になるひとつの手段として「整理収納」を知ってみませんか?
次回の整理収納のきほん講座は3月17日(火)です。
今日の青森は朝はとてもいい天気だったのに、途中からお日様が隠れ雨もちらほら。
エントランスには子どもが使ったまま放りっぱなしの傘。The日常(笑)