地震を経験して改めて感じた「片づけは防災」ということ

先日、青森県南方沖が震源の地震がありました。

地震発生時はリビングにいて、寝るために2階に行こうと思った時で、とっさに右手でテレビが落ちないように、左手で照明器具同士がぶつかって割れないように、それぞれを手で押さえていましたが、その時間はかなり長く感じました。

 

 


私が住む青森市は大きな揺れはあったものの大きな被害はなく、まずは無事でいられたことに感謝しています。

ですが、太平洋側のほうでは被害が大きかったようで、心からお見舞い申し上げます。

 

そして今回、南部方面から講座に通ってくださっている受講生さまから、こんなメッセージが届きました。

「地震はかなり揺れて、食器も割れ、家具も移動しました。
でも、みんな無事でライフラインも問題ないのでホッとしています。
今回のことで余計、片付けの大事さを痛感しました」


「片づけ」は日々の暮らしを整えるためだけじゃない。
“命を守るための行動”にもつながっている。
改めて、その事実を強く感じました。

そこで今日は、片づけは”減災”につながる備えでもあるという話をさせていただきます。

 

片づいている家が安全度が高い理由

① モノが少ないから飛び散るリスクが減る

不要なモノを減らすということは、イコール、飛ぶモノ・落ちるモノが減るということになります。

② 家具の配置が見直されている

片づくと、動線が整います。
動線が整うと、家具の位置や高さにも意識が向きやすくなり、結果として安全なレイアウトに近づきます。

③ どこに何があるか分かるから、災害時に行動しやすい

非常用持ち出し袋、懐中電灯、ラジオ…
必要な場所に必要なものがあると、いざという時にすぐ動けます。

でも、せっかく災害グッズを買いそろえていても、「どこに置いたっけ?」と探すことになったら、役目は果たせませんよね。

 

自分と家族を守るために

今回、メッセージをいただいた受講生さまは、「これからの人生をもっと軽やかに過ごすために片づけたい」と、秋から講座を受講していただいているのですが、このタイミングで地震を経験して、安全面でも”片づける”理由ができたそうです。

片づけは「いつかやろう」「時間がある時に」ではなく、“自分と家族を守るためにやること”。

いきなり大きなことをしなくていいんです。

✔ 食器棚の中の使っていないモノのを手放す
✔ 高い位置に重いものを置かない
✔ 通路にはモノを置かない
✔ 玄関は常にスッキリさせておく

ほんの小さな一つでも積み重ねていけば、家は安全になります。

最後に:安心して帰ってこられる家をつくるために

私の屋号”青森お片づけ工房Kaeru”の「Kaeru」には

・”家を変える”

・“帰りたくなる家”

・”自分を変える”

・“自分に返る”

という意味があります。

 

地震や災害の不安がある時こそ、自分の家が「安心できる場所」であることが何より大切。

片づけはそのための大きな一歩。


モノと一緒に、心の不安も整っていきます。

今回の地震で心がざわついた方、不安を感じた方こそ、無理のない範囲で少しずつ「防災としての片づけ」を始めてみてくださいね。

 

 

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