発達障害お片づけモニターさまBeforeAftre(高校生の子ども部屋)

今回は発達障害のお片づけモニターに申し込んでいただいた方のBeforeAftreです。

Aくん:高校生 / 注意欠如多動性障害(ADHD)・自閉スペクトラム障害(ASD)・学習障害(LD)

片づける場所:子ども部屋

 

現状は、ここ2ヶ月くらいは散らかり過ぎて、モノを取りに行く程度で部屋でくつろいでいないとのこと。モノもなくなってイライラするし趣味のモノも多く、制作に使っているカッターの刃等も落ちていて危ない状態です。

片づいたら部屋で何がしたい?と聞いたら、お友達と遊んだりたこ焼きパーティーをしたいし、趣味のモノをディスプレイしたりインテリアにもこだわりたい。鏡を置いたり、アクセサリーもすぐ使えるように置いて、部屋で大好きな服をコーディネイトできたらいいな、とのことでした。

インテリアの好みやどんな部屋にしたいか話を聞いていくと「ベッドはこっちに置いて、机はここに…」と具体的なイメージがもうでき上っていて、それがアドバイザーから見ても理にかなっているので、まずはそれを形のすることにしました。

作業は2時間単位で進めていくことにし、疲れていないか・飽きていないか・細かいところに集中しすぎていないか様子を見ながら進めていきました。

作業は全部で約11時間。

写真をクリックすると大きくなります。(スマホだと大きさはそんなに変わりません(;’∀’))

 

作業初日、仕分けしているうちに床が見えてきたとき「床が見えてきた♪」と喜んでいました。Afterでは、床もテーブルの上もスッキリ。これでお友達と、たこ焼きパーティーができます。

 

 

 

Afterでは机の上に黒い壁面に掛ける青とオレンジの収納ケースが置いています(元々使っていたモノ)。中身は趣味のモノをグループ別に仕分け済みでしたが、黒い壁面を壁に固定する器具がなかったので、黒い壁面を壁に固定してこの収納ケースを掛けるのが次回までのAくんへの宿題。

 

 

「思い出のモノ」が一番判断が難しそうでしたがそれでも黙々と仕分けを頑張っていました。

おかげで本棚の中には「今の自分が使うモノ・読む本・見ていてテンションが上がるモノ」だけに。

だいぶ形ができあがってきた最終日は、たぶん本人は気づいていないと思いますが、鼻歌を歌いながら作業をしていました。

そう!片づけってしんどい事なんじゃなくて自分のなりたい暮らしを形にしていくこと。だからワクワクするし楽しくなって鼻歌も出てくるよね♪

 

机と本棚があった場所にベッドを移動。A君の「こんな部屋にしたい!」が形になりました。

作業して分かったのはAくんの工夫力。片づけるちょっとした過程にアイディアが湧き出てくる感じ。キャンプをしたりモノを創るのが好きという経験もあると思いますが、たぶん無人島に行っても生きていけそうな(笑)そんな強みを感じたので、自分で考えたり任せたりする場面も多く作りました。

 

部屋の入口すぐそばのクローゼット。

クローゼットとベッド下に分散されて収納していた服たちを、普段着る服はこのクローゼットにひとまとめにし、たたまなくてもよいクローゼットに仕組み変え。

脱いだ服(洗濯行き)を入れるカゴも同じ場所にセットして、このドアの入り口付近のクローゼットスペースより部屋の奥には服が侵入しないようにしました。これで部屋中に服が散らかるのは防げるのでは?と思います。(次回のアフターフォローで確認します。散らかっていたらまた違う手を考えます笑)

上のカフェカーテンはA君のリクエストで付けました。見えないことで見えないことで中のモノを忘れてしまう可能性もありますが、ここにはほぼ思い出のモノしか入れていないのと、初回は本人の希望通りのお部屋にしてあげたい気持ちがあったのでリクエスト通りに設置。不都合があるようならまたA君と相談します。

 

クローゼットの扉が外してあったり、引き出しには中に入っているモノをラベリングしていたり、お母さんが試行錯誤していた様子がうかがえます。お母さんの頑張りに胸が熱くなります。

 

お母さんから、お片づけサービス後の感想です。(写真・感想共に掲載の許可をいただいたいます。)

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とにかく、ガラクタに見えるモノの収集や片づけられない特性は、私の脳みそだけでは理解できないという事をこの5年ほどの時間をかけて悟りました。

なので、片づけの専門知識と発達障害の知識も持っている加藤さんがいてくれてよかったです。

さらに反抗期やら思春期もあるので、親が指導役は無理だし。なので、他人の手を借りるのが1番お互いいがみ合わさずに済む手だと感じています。

片付け後、今のところ何とか保てています。

友達も呼べるようになったし、部屋で過ごせるようになって、家が平和になりました笑笑

アフターフォローもあるので心強いです。

本人に片づけた感想を聞いても「スッキリしたー」「これなら保てると思う~」しか、言葉が出てこないようです(^^;)

でも、洗濯から上がった服を「(部屋に)持っていって」というと前は怒っていたのに、ちゃんと持っていってくれる事が増えました!

そして「服、全然ない」病もだいぶ治ってきました。

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「本人に片づけた感想を聞いても「スッキリしたー」「これなら保てると思う~」しか、言葉が出てこないようです」(文中より)

私が「本人の感想も聞かせてください」とリクエストしたので、お母さんも一生懸命聞いてくれたみたいでありがとうございます。…でもこれで十分です。片づいたスッキリ感や自分でもできそう、そう感じてもらえたことが嬉しいです。

このあと、モニター特典としてアフターフォローが3回あるので、よりAくんの自立を促す仕組み作りを提供したいと思います。

 

そして、家が平和になってなにより(^^♪

我が家もそうですが、思春期は親との距離感も含めいろいろ難しいお年頃。

自粛期間中、家にいる時間が長くなることで起きた家族間の色々な問題も話題になりましたが、家族みんながリビングにいる良さもあるけれど、自分ひとりの空間と時間がある事で逆に家族との時間も大切にできる事もあります。

緊急事態宣言前に片づけが終わってよかったです。

またアフターフォローにうかがった様子をブログでもお伝えします。

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